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窪田望特任准教授の作品が「アルス・エレクトロニカ賞2026」を受賞

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2026.07.02 2026.07.02
2026.07.02


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デジタルハリウッド大学大学院 特任准教授である現代美術家・窪田望氏による映像作品《AIが消し去る声》が、メディア・アート分野でもっとも歴史と権威を持つ国際コンペティション「アルス・エレクトロニカ賞2026」のDigital Humanity部門において、Honorary Mention(栄誉賞)を受賞しました。

アルス・エレクトロニカ賞(Prix Ars Electronica)は1987年に創設され、芸術・テクノロジー・社会の関係を問い続けてきた国際コンペティションです。Digital Humanity部門は、デジタル技術が人間や社会にもたらす変化を見つめ、より包摂的なデジタル社会の形成に寄与する芸術的・社会的実践を対象とする部門であり、窪田特任准教授は同部門唯一の日本人受賞者となりました。2026年は世界106カ国から4,329件の応募が寄せられ、本作はDigital Humanity部門の応募754件中、15件の公式受賞作の一つに選出されています。

■作品について

《AIが消し去る声》は、AIが社会を効率化する一方で無自覚に進むマイノリティの排斥を示唆する作品です。生成AIが「5本指ではない手」をエラーとして出力しないよう調整されてきた背景に着目し、窪田特任准教授は裂手症の当事者やご家族、医療従事者との対話を重ねながら、AI社会の背後にある分類の暴力性に迫っていきます。当事者の身体を一方的に記録するのではなく、AI開発に携わってきた作家自身が、自らの中にある「正しい身体」への無意識の前提と向き合っていく過程が映し出されています。

出演(敬称略):浅原ゆき(NPO法人Hand&Foot)、大塚悠(NPO法人Hand&Foot)、川端秀彦(南大阪小児リハビリテーション病院 院長)、すらいむ(インフルエンサー、起業家)
映像制作:黒川雄斗、黒川みなみ

■審査員団講評(抜粋)

審査員団は、コード化された規範に収まらない身体が体系的に消去されていく静かな暴力を、本作が明らかにしていると評価しました。データセットのフォレンジックな監査と当事者インタビューを組み合わせることで、可視性をめぐる政治とデジタル上の尊厳を問い直している点、また安易な技術的解決主義を拒んでいる点が高く評価されています。

■窪田望特任准教授コメント

「本作は、単にAI活用に警鐘を鳴らすための作品ではありません。私たちの時代がどのように『人間』の輪郭をつくり、誰をその内側に置き、誰を外側へ押し出しているのかを問い続けるための作品です。このたびの国際的な評価を大変光栄に思うとともに、本作を支えてくださった多くの皆さまに、心より感謝申し上げます。」

■窪田望特任准教授について

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デジタルハリウッド大学大学院特任准教授。国内外に20のAI特許を持ち、AIの社会実装事業を推進する株式会社Creator's NEXTの経営者としての顔も持つ。データ解析やAI技術を20年来研究する中で、AI開発の現場で「外れ値」として排除される社会的マイノリティの実態に疑問を感じ、消えゆく地方の方言、ノイズとして削除された鈴虫の音色、無自覚に排除されている5本指ではない手など、マイノリティを浮かび上がらせる作品を制作してきました。

本学は今後も、窪田特任准教授をはじめとする教員・学生の国際的な活躍を発信してまいります。

【参考リンク】
・プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000092.000038825.html
・窪田望オフィシャルサイト

https://nozomukubota.com/
・窪田望特任准教授プロフィール
https://gs.dhw.ac.jp/faculty/visiting/nozomu-kubota

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