【イベント終了】 AI Bricolage Session 3rd session 「創生と共生」
2023年11月より、「AI Bricolage(ブリコラージュ) Session」と題し、本大学院の福岡俊弘特命教授と木原民雄研究科長がモデレーターとなって有識者をお招きする公開セミナーを、全6回開催いたします。
2024年3月14日(木)には、慶應義塾大学教授の栗原 聡氏をkeynote speakerとしてお迎えし、3rd session「創生と共生」を開催いたします。
【開催趣意】
画像生成AIのMidjourneyや大規模言語モデルを基にしたChatGPTなど、いわゆる生成系AIの登場は、私たちが想定していた「進化」のパラダイムを、否応なしに問い直し、考え直さざるを得ない局面を迎えています。一方、それに対する明確な答えは、まだ見いだせていません。それはAI自身は加速度的な進化の最中にあり、一方で私たちの思考の整理には絶望的に時間がかかってしまう、その対比が答えを見つけにくくしているのではないかと思います。
本連続セッションでは、様々なジャンルの有識者をお招きし、講演とディスカッションを通じて、このとても「難儀な」時代をブリコラージュしていきたいと考えます。
本セッションは隔月開催での連続6回のセッションを予定しています。予定ゲストと開催日は以下のとおりです。
【3rd session概要】
日時:2024年3月14日(木)19:30~21:30
会場:デジタルハリウッド大学駿河台ホール(東京・御茶ノ水)
参加費:2,000円
参加定員:50名
イベント詳細・申込:https://ai-bricolage-3rd.peatix.com/
※本公開セミナーは駿河台ホールでのリアル開催となっています。配信やアーカイブ動画の公開は予定されておりませんのでご了承ください。
「創生と共生」
昨年1年間、AIをめぐる多くのメディア論調は、待望論や変革への期待と、その脅威を交互に語ることでニュートラルな立ち位置を確保する微妙なものでした。2024年、私たちはそろそろ本格的なAIとの共生に舵を切ってもいいのではないか、さらにその上でAIとともに何かを「創生」することは可能なのか。この問いを、「手塚治虫AI」の開発にも関わられた、日本の人工知能研究の第一人者である栗原聡氏を招いて、議論を深めていきたいと考えます。
【登壇者】
keynote speaker:栗原 聡
慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。NTT基礎研究所、大阪大学産業科学研究所、電気通信大学大学院情報理工学研究科などを経て、2018年から慶應義塾大学理工学部教授。博士(工学)。電気通信大学人工知能先端研究センター特任教授、大阪大学産業科学研究所招聘教授、人工知能学会倫理委員会アドバイザーなどを兼任。人工知能学会理事・編集長などを歴任。人工知能、ネットワーク科学等の研究に従事。
session guest:橋本 大也
デジタルハリウッド大学メディアライブラリー館長。ビッグデータと人工知能の技術ベンチャー企業データセクション株式会社の創業者。同社を上場させた後、顧問に就任し、教育者、事業家に転進。教育とITの領域でイノベーションを追求している。著書に「データサイエンティスト データ分析で会社を動かす知的仕事人」(SB 新書)「情報力」(翔泳社)など。書評ブログを10年間執筆しており、書評集として「情報考学 Web時代の羅針盤 213 冊」(主婦と生活社) がある。多摩大学大学院客員教授。早稲田報技術研究所取締役。
【今後実施する予定のセッション】
4th session 2024年5月開催「進化と忘却」(仮)
keynote speaker:清水 亮
AI研究者。新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。2005年、IPA(情報処理推進機構)より「天才プログラマー/スーパークリエイタ」として認定。株式会社ゼルペム所属AIスペシャリスト。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。
5th session 2024年7月開催「魔術と越境」
keynote speaker:武邑 光裕
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業、1978年同大学芸術研究所修了。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、インターネットやVRの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年よりCenter for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。
final session 2024年9月開催「言霊の行方」(仮)
keynote speaker:松岡 正剛
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。角川武蔵野ミュージアム館長。
70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。著書に『知の編集工学』『フラジャイル』『日本文化の核心』『ルナティクス』『見立て日本』『松岡正剛の国語力』「千夜千冊エディション」シリーズほか多数。