【イベント終了】 AI Bricolage Session 5th session 「魔術と越境」
2023年11月より、「AI Bricolage(ブリコラージュ) Session」と題し、本大学院の福岡俊弘特命教授と木原民雄研究科長がモデレーターとなって有識者をお招きする公開セミナーを、全6回開催いたします。
2024年7月16日(火)には、美学者の武邑光裕氏をkeynote speakerとしてお迎えし、5th session 「魔術と越境」を開催いたします。
【開催趣意】
画像生成AIのMidjourneyや大規模言語モデルを基にしたChatGPTなど、いわゆる生成系AIの登場は、私たちが想定していた「進化」のパラダイムを、否応なしに問い直し、考え直さざるを得ない局面を迎えています。一方、それに対する明確な答えは、まだ見いだせていません。それはAI自身は加速度的な進化の最中にあり、一方で私たちの思考の整理には絶望的に時間がかかってしまう、その対比が答えを見つけにくくしているのではないかと思います。
本連続セッションでは、様々なジャンルの有識者をお招きし、講演とディスカッションを通じて、このとても「難儀な」時代をブリコラージュしていきたいと考えます。
本セッションは隔月開催での連続6回のセッションを予定しています。予定ゲストと開催日は以下のとおりです。
【5th session概要】
日時:2024年7月16日(火)19:30~21:30
会場:デジタルハリウッド大学 駿河台ホール(東京・御茶ノ水)
参加費:2,000円
参加定員:50名
イベント詳細・申込:https://ai-bricolage-5th.peatix.com/
※本公開セミナーは駿河台ホールでのリアル開催となっています。配信やアーカイブ動画の公開は予定されておりませんのでご了承ください。
「魔術と越境」
AIの急速な進化は、かつての魔術や神秘的な力と同様に、人間の知覚や理解を超えた現象を生み出しています。この「魔術」とは、単なる技術の進歩を指すだけでなく、私たちがこれまで考えもしなかった新たな現実を創り出す力を意味します。一方で、AIは私たちの既存の境界を越えていく存在でもあります。AIがどのようにして私たちの理解を超えて新しい価値を創造するのか(あるいは破壊していくのか)について考えていきたいと思います。
【登壇者】
keynote speaker:武邑 光裕
1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業、1978年同大学芸術研究所修了。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、インターネットやVRの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年よりCenter for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。
session guest:宇川 直宏
“現在”美術家・DOMMUNE主宰。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、多岐にわたる活動を行う。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、自由な表現活動を行っている。2010年3月に個人で開局したライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」は、開局と同時に記録的なビューアー数を叩き出し、国内外で話題を呼び続ける。開局10周年となる2019年11月に渋谷PARCO9Fに移転。SUPER DOMMUNEとして、最前衛テクノロジーと共に進化を遂げた。令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞(2021年)。
【今後実施する予定のセッション】
final session 2024年9月開催「言霊の行方」(仮)
keynote speaker:松岡 正剛
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。角川武蔵野ミュージアム館長。
70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。著書に『知の編集工学』『フラジャイル』『日本文化の核心』『ルナティクス』『見立て日本』『松岡正剛の国語力』「千夜千冊エディション」シリーズほか多数。