EVENT
2024.05.14 開催

【イベント終了】 AI Bricolage Session 4th session 「進化と忘却」

2023年11月より、「AI Bricolage(ブリコラージュ) Session」と題し、本大学院の福岡俊弘特命教授と木原民雄研究科長がモデレーターとなって有識者をお招きする公開セミナーを、全6回開催いたします。

2024年5月14日(火)には、AI研究者の清水 亮氏をkeynote speakerとしてお迎えし、4th session「進化と忘却」を開催いたします。

【開催趣意】

 画像生成AIのMidjourneyや大規模言語モデルを基にしたChatGPTなど、いわゆる生成系AIの登場は、私たちが想定していた「進化」のパラダイムを、否応なしに問い直し、考え直さざるを得ない局面を迎えています。一方、それに対する明確な答えは、まだ見いだせていません。それはAI自身は加速度的な進化の最中にあり、一方で私たちの思考の整理には絶望的に時間がかかってしまう、その対比が答えを見つけにくくしているのではないかと思います。
 本連続セッションでは、様々なジャンルの有識者をお招きし、講演とディスカッションを通じて、このとても「難儀な」時代をブリコラージュしていきたいと考えます。
 本セッションは隔月開催での連続6回のセッションを予定しています。予定ゲストと開催日は以下のとおりです。

【4th session概要】

日時:2024年5月14日(火)19:30~21:30
会場:デジタルハリウッド大学 駿河台ホール(東京・御茶ノ水)
参加費:2,000円
参加定員:50名
イベント詳細・申込:https://peatix.com/event/3909056
※本公開セミナーは駿河台ホールでのリアル開催となっています。配信やアーカイブ動画の公開は予定されておりませんのでご了承ください。

進化と忘却

生成AIへの規制を求める政治的な動きの一方で、このテクノロジーは「飛躍的」という言葉で形容することが難しいほどに加速度的な進化を遂げています。4回目となる本セッションでは、その著しい進化を観測し、その傍らで、生成AIとの共生がデファクトとなる中で忘れ去られていくもの、消失していくにも訴求していきたいと考えます。

【登壇者】

keynote speaker:清水 亮

AI研究者。新潟県長岡市生まれ。1990年代よりプログラマーとしてゲーム業界、モバイル業界などで数社の立ち上げに関わる。2005年、IPA(情報処理推進機構)より「天才プログラマー/スーパークリエイタ」として認定。株式会社ゼルペム所属AIスペシャリスト。現在も現役のプログラマーとして日夜AI開発に情熱を捧げている。

session guest松尾 公也

1959年生まれ。東京外国語大学英米科卒。黎明期のDTP出版からメルマガ、ウェブ媒体まで数々のコンピュータ関連メディア立ち上げを経験する傍ら、MIDI誕生前からDTMによる音楽制作を妻と共に行う。妻の他界後は妻の歌声を元にした妻音源とりちゃんと音楽を制作。現在では生成AIによる歌声、画像、作曲を活用した制作活動を続けている。「Desperado by 妻音源とりちゃん」により第一回AIアートグランプリ受賞。台北当代芸術館「你好,人類!Hello, Human!」に選出。

今後実施する予定のセッション

5th session 2024年7月開催「魔術と越境」

keynote speaker:武邑 光裕

1954年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業、1978年同大学芸術研究所修了。メディア美学者。日本大学芸術学部、京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。1980年代よりメディア論を講じ、インターネットやVRの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年よりCenter for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。

final session 2024年9月開催「言霊の行方」(仮)

keynote speaker:松岡 正剛

編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。角川武蔵野ミュージアム館長。
70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース。著書に『知の編集工学』『フラジャイル』『日本文化の核心』『ルナティクス』『見立て日本』『松岡正剛の国語力』「千夜千冊エディション」シリーズほか多数。