【イベント終了】 デジタルハリウッド大学大学院主催シンポジウム「生成AIと創造、著作権~現状とクリエイターの本音」
本学の上原伸一特命教授がコーディネーターを務めるシンポジウム「生成AIと創造、著作権~現状とクリエイターの本音」を、9月23日に開催いたします。
2023年9月22日(土)開催のシンポジウムではリアル会場(デジタルハリウッド大学駿河台キャンパス)とオンライン(Zoomウェビナー)のハイブリッドで実施し、一般公開いたします。
※イベントは修了しました。
【シンポジウム趣旨】
ChatGPTの登場と共に、急速に生成AIが社会の色々な場面で問題になっている。生成AIと著作権を巡る法的なシンポジウムやセミナーはいろいろと行われているが、日本における現場の実態についてはあまり語られていない。
現状、生成AIはどのように使われており、クリエイターにとってどのように便利なのか、またどのような問題が生じているかを、それぞれの立場からクリエイターに語ってもらい、現在の法制度、社会制度との関係で何が問題かを広く論ずる。フロアとのやりとりも積極的に行う。
【開催概要】
日時:2023年9月23日(土)14時~17時(延長の可能性有り)
形式:ハイブリッド(リアル会場/オンライン)
会場:デジタルハリウッド大学E15/16/17教室(東京・御茶ノ水)/Zoomウェビナー
主催:デジタルハリウッド大学大学院
協力:あみのさん
申込:https://dhusymposium0923.peatix.com
【プログラム】
第1部 14:00~15:15
講演 「生成AIと創造、著作権」
・本シンポジュウムの趣旨(30分) 上原 伸一
・音楽家の立場から(15分) 渡辺 俊幸
・音楽家の立場から(15分) 太田 雅友
・メディアアートの観点から(15分) 草原 真知子
・法律家の立場から(15分) 池村 聡
休憩 15:15~15:30
第2部 15:30~17:00
パネル討論(登壇者だけでなく、オンライン・リアル参加者からの質問や意見もとり上げていきます)
【登壇者プロフィール】
●コーディネーター
上原 伸一
デジタルハリウッド大学特命教授、国士舘大学知財大学院客員教授、大阪工業大学大学院客員教授
東京大学文学部社会学科卒業後、朝日放送に勤務、著作権部長等。1999年から2010年まで文化庁の著作権の審議会で専門委員。2018年から社団法人日本音楽著作権協会理事。
著書:「海の楽園パラオ~非核憲法の国は今」(あみのさん)「クリエイトする人たちのための基本からの著作権」(商事法務)など。
●パネリスト
渡辺 俊幸
作曲家・編曲家・指揮者
代表作:NHK大河ドラマ「利家とまつ」、「毛利元就」、NH Kドラマ「大地の子」、NHK 連続テレビ小説「どんど晴れ」、「おひさま」、映画「平成モスラシリーズ」、「UDON」、「劇場版マジンガーZ」、テレビアニメ「宇宙兄弟」、「新幹線変形ロボ シンカリオン 」、純音楽的作品「交響的幻想曲 能登」、祝典序曲「輝ける勇者たち」(防衛庁・自衛隊50周年記念曲)オペラ「禅〜ZEN」他がある。
米国バークリー音楽大学にてハーブ・ポメロイ氏、マイケル・ギブス氏に師事。ボストン音楽院にて指揮法を学ぶ。映画、テレビドラマ、 アニメーションなどから純音楽まで作曲活動は多岐に渡る。
2005年愛知万博の開会式の音楽監督を担当。TVドラマ「リング~最終章~」で第20回ザ・テレビジョン・ドラマアカデミー賞、劇中音楽賞を受賞。平原綾香「おひさま~大切なあなたへ」で第53回日本レコード大賞編曲賞を受賞。
洗足学園音楽大学客員教授 (一社)日本音楽著作権協会理事
(一社)日本作編曲家協会副理事長 文化審議会正委員
太田 雅友
作曲家・ギタリスト・音楽プロデューサー
愛知工業大学電子工学科卒業。IT企業でシステム開発、ネットワーク構築を手がけ、2003年にフリーランスに。音楽活動と並行して、音響設備のプランニングやシステム構築を手掛け、2005年 愛知万博 瀬戸日本館でサラウンドシステムと360度映像スクリーンのシステム構築を担当。2009年、株式会社FirstCallMusicを設立し、音楽制作と作曲家の育成・マネージメントや著作権管理などを開始。2013年、アーティストとしてメジャーデビュー。声優「林勇」とユニット「SCREEN mode」を結成し、数多くのテレビ番組の主題歌を務める。作曲家としては、「天童よしみ」や「Kis-My-Ft.2」など幅広いアーティストに楽曲を提供している。
主な作品:特撮『ウルトラマンデッカー』オープニングテーマ
アニメ『文豪ストレイドッグス』第2クールオープニングテーマ
アニメ『食戟のソーマ 弐ノ皿』オープニングテーマ
アニメ『黒子のバスケ』第3期 帝光編エンディングテーマ
アニメ『無彩限のファントム・ワールド』オープニングテーマ
草原 真知子
メディアアート・映像文化史研究者、デジタルハリウッド大学大学院特命教授、早稲田大学名誉教授
メディアアート・映像文化史研究者、工学博士(東京大学)。東京工芸大学、神戸大学、UCLA、早稲田大学を経て現職。1980年代前半にCGとメディアアートの展示企画と評論を始め、筑波科学博、世界デザイン博、東京都写真美術館、NTT/ICCの展示・設立に携わる。SIGGRAPH、アルス・エレクトロニカ、文化庁メディア芸術祭、広島国際アニメーションフェスティバル等の審査委員を歴任。芸術科学会賞、文化庁メディア芸術祭功労賞受賞。デバイスアート、幻燈など芸術・技術・文化の関係をテーマに国内外で講演や出版多数。現在は戦前の着物柄と当時の先端技術を研究中。日本VR学会評議員、画像教育振興協会理事、MediaArtHistory 理事。論文はThe Panorama in Meiji Japan: horizontal and vertical perspective”(2022)「Baby Talkie, 家庭媒介与日本現代化」(復旦大学、2018),「デジタルメディア時代のアート」メディア表象 (東京大学出版会、2018)、「論考デバイスアート」日本バーチャルリアリティ学会誌(2016) 等多数。
池村 聡
弁護士
1999年早稲田大学法学部卒業。2001年マックス法律事務所(現:森・濱田松本法律事務所)入所。2009年1月~2012年6月まで文化庁長官官房著作権課著作権調査官(平成21年・同24年著作権法改正等を担当)。2019年三浦法律事務所開設。
知的財産関連法務、IT関連法務、エンターテインメント法務を得意分野とする。2022年度まで文化審議会著作権分科会法制度小委員会委員。2023年度から文化審議会著作権分科会使用料部会委員。
著書:「著作権法コンメンタール別冊平成21年改正解説」(勁草書房、2010年)、「著作権法コンメンタール別冊平成24年改正解説」(勁草書房、2013年、共著)、「はじめての著作権法」(日経文庫、2018年)、「インターネットビジネスの著作権とルール(第2版)」(CRIC、2020年、共著)、「実務者のための著作権ハンドブック」(CRIC、2022年、共著)など。