
新型コロナを次世代への扉として捉え、地域に親和性の高い施策を検証する
メディアコミュニケーションラボ
「新しい」未来に向けた持続的な地域づくりのモデルを考える
新型コロナの影響により、人々の移動に大きな制約が生まれた。その中においても、人々の移動に対する欲求は大きいものがあり、それに対する一つの回答として、「新しいメディアコミュニケーション手法」「密にならない新規観光ルートの開発」等を行った。
ラボ活動の目的
世界的に人々が集まるイベントが軒並み中止となっている今、地域活性化のハードルは上がっているが、コミュニティ維持の観点から取り組むべき課題と想定する。一方、人々は集まることへの気持ちの変化が生じている。「そこに集まる理由」の探求により、アフターコロナイベントの実証を目的とする。
ラボ研究テーマの「背景・課題」
ZOOMをはじめとしたオンラインツールを活用することで、人々は物理的な距離の制約から解き放たれた。メディアコミュニケーションの価値が認められたのである。一方、相手の目や表情といったノンバーバルな情報を基にしたコミュニケーション難易度は高いままだ。地域コミュニティでもそれは同じであり、バーチャル+リアルをうまく組み合わせることで、これまでの地域づくりから脱却した、新しい形を目指したいと考えた。
具体的な活動内容
コロナ禍での観光における新しい価値を掘り起こすために、地域の魅力を再検討した。2020年7月、豊島区がトキワ荘マンガミュージアムを開業にしたことによりマンガによるまちづくりを一層推し進めている。
当ラボでは、トキワ荘大学をオンラインで開催したほか、豊島区、ミュージアムおよび地域の商店街と連携した企画として、GoTo商店街企画を立案。来年度以降人々の動きが再開されたタイミングに遅れることなく、タイムリーな企画を実施できるように施策案などの準備を進めた。
Beforeコロナでは「観光公害」とも言われるほど混雑していた鎌倉・江ノ島エリアでの観光について、混雑を分散させることによる密防止、および新たな魅力早出を目指すために、「海の道」を活用した葉山・横須賀へのルート開発を行うため、視察を行った。
横須賀には著名な仏師である運慶による彫像が現存している寺があるが、人々には知られていない。また、現地の公共交通や道路などの移動手段の事情は悪く、自動車や公共交通での観光には限界がある。そこで、自転車を利用した数日間の旅行プランの可能性を模索していくこととした。
デジタルハリウッド大学の福岡ゼミやキャラクタービジネスラボと連携して、富岡製糸場で実施された人形浄瑠璃×初音ミクの公演を視察した。これは「世界遺産」として指定された富岡製糸場で、これも日本の伝統芸能である人形浄瑠璃を演舞することにより、これまで発掘できていなかった層へのアプローチを試みた。特に本地域では昼間の観光は行われているものの、夕方から夜にかけての観光資源には乏しく、なんらかの施策を講じることによって、地域経済のさらなる活性化を目指すことができるとの仮定のもと、公演と地域商店街を視察した。