心を動かす商品には「ストーリー」がある。発想力を磨く最先端の授業
ストーリーを学べば、最先端のマーケティング手法が身につく
ストーリーは、映画やドラマの根幹をなすファクター。脚本家や映像作家を志す人なら、その重要性を認識しているだろう。しかし映像などの制作に縁の薄いビジネスマンこそ、ストーリーを学ぶ意義があると山本教員は語る。
「ストーリーは、ビジネスや広告にとっても欠かせない要素。同じ品質のものなら、人はストーリー性の感じられる商品を選びます。例えばブランドものの洋服。同じようなデザインでも、“かつて貴族が着ていた伝統のブランド” という物語性や歴史を感じれば消費者は価値を見出すのです。いかにして製品にヒストリーを感じさせるか。挫折、克服、成功など共感できるストーリーを醸し出す商品を作れるか。現在は製品やサービスの開発段階から、物語作りが必要な時代なのです。授業で学ぶのは、ストーリーを用いた最先端のマーケティングです」
各業種のエキスパートの発想がクリエイティビティの刺激に
山本教員が担当するのは、ハリウッド映画のシナリオを分析する「映像監督のストーリー演習」と、ストーリー重視のマーケティングプランを企画・実践するゼミ。
ふたつの授業を通じて山本教員が伝えたいのは、“クリエイティブ=発想”の大切さだ。
「ひとりひとりの発想がぶつかりあい、融合することで新たなビジネスが生まれます。ストーリーを学ぶことは、発想力を磨くためにも重要なこと。しかも本大学院は、ビジネスマン、ICT技術者、CGクリエイターなど様々な人が集うため、発想力を養う場として最適です」
また、ストーリーを学び、創造性を高めることで心の成長も図れる。
「優れた製品やサービスを作るには、人間的な豊かさが必要です。ストーリーを通じて心の機微を学べば、結果的にビジネスにも役立つと信じています」
研究室でストーリーマーケティングを追求
山本教員の「ストーリーマーケティング研究室」では、明治製菓など企業とのコラボレーションにより、「ストーリーマーケティング」の実証研究を行っている。企業サイト上でショートムービーを配信するなどストーリー性を付与したプロモーションを実践し、新たなビジネスモデルを打ち立てた実績も。
現在はストーリーマーケティングが消費行動に与える効果を理論化すべく、プロジェクトを拡大。立体映像技術やICTを取り入れ、ストーリーを学究的に捉える研究を進めている。
プロフィール
山本 和夫 専任教授
(株)ドラマデザイン社 代表取締役プロデューサー/シナリオインキュベーション 代表
担当科目: 映像監督のストーリー演習/ストーリーマーケティングゼミ
1979~99年読売テレビ放送(株)勤務。TVドラマのプロデューサー・演出を担当し、96年チーフプロデューサー就任。同社での主な作品は「悪女(わる)」「オンリーユー・愛されて」「ストーカー逃げ切れぬ愛」「心療内科医・涼子」「冷たい月」「奇跡の人」など。2000年ドラマデザイン社設立後、テレビ朝日「R17」、読売テレビ「14ヶ月」、TBS「だいすき!!」など。















