トップページ » 教員 » 授業レポート » 事業計画手法授業レポート

事業計画手法授業レポート

本授業の到達目標は、大企業の新規事業担当者・部門責任者または起業家が、実践的な事業計画の策定のための基礎的能力を身につけることです。単に事業計画書の構成要素や理論を講義するだけでなく、受講者がしっかりと理解できるよう、ケーススタディや授業内外のワークショップが取り入れられています。

例えば、同じ環境下にいながら相反する戦略を持つ制作会社の事業計画の相違などを、比較研究することによって、自分で事業計画書を書ける知識などの下地を身につけられるようになるのです。同時に企画書作成能力やプレゼンテーション能力なども向上させる内容にもなっています。

本授業をご担当されるのは、長年経営の最前線に携わられ、現在はインターネット広告代理店最大手の(株)オプト取締役会長CSOでいらっしゃる海老根智仁教授です。

事業計画について

事業計画手法の講義全体の様子

起業するとき、新規事業を立ち上げるとき、あるいは既存の事業を戦略的に見直すとき、その成功のカギとなるのが事業計画であると海老根教授。

「論理的に構築された事業計画を立てることが、事業を軌道に乗せる第一歩です。基本的な考え方さえしっかりと築き上げていれば、個別の戦略はその考え方に基づいて自ずと導き出されてくるはずです」

「事業戦略を練り上げるための考え方の土台となるのが事業計画書です。事業戦略をどのように組み立て、投資家や取引先や社員、同僚たちに対して説得力のあるものとして紙の上に落とし込むか。それが、事業計画を構築するための原点です」


事業計画書の作り方

事業計画手法の授業で解説される海老根教授

「『企業理念→経営ビジョン→環境分析→企業戦略→財務等シュミレーション』と続く一連の流れが事業計画書の作成手順です。企業理念と経営ビジョンは「経営者の思い」ですが、思いだけではビジネスは成立しない、外部環境や内部環境に適応することが必要です」

「だからこそ、事業領域の設定が必要であり、事業領域を構成する3要素『顧客』『ニーズ』『強み(独自性)』を突き詰める必要があるのです。『事業ドメインの策定』は戦略の基本と言って良いでしょう。策定された事業ドメインに矛盾が無い様に、4Pや組織・人・支援システムなど資源配分、即ち具体的な戦術を策定してください」

4Pとは、マーケティング戦略の立案・実行プロセスの1つである、マーケティング・ミックスにおいてコントロールできる主な要素のこと。製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、コミュニケーション(Promotion)の頭文字を取って4Pと呼ばれます。


最終回のクラス全員による事業計画プレゼンテーション

最終回には海老根教授だけでなく、海老根教授のお声掛けの元、(株)オプト等から数名のオブザーバーの方々にもご参加いただき、皆さんの前で院生による2分間の真剣なプレゼンテーションが行われます。

事業計画手法最終回でのプレゼンテーションの様子

一人一人の真剣なプレゼンテーションに対して、海老根教授が熱い指導をしてくださいます。

「先入観はありませんか?」

「顧客の設定は適切ですか?お金をもらう人をきちんと想定して事業ドメインを設定していますか?事業ドメインだけでサービスが分かるようにしてください」

「事業ドメインを『BtoC』と『BtoB』にきちんと区別していますね。だから共感できます」

中には、売り込みたい作品を実際に持ち込んでプレゼンテーションに臨む院生の姿もありました。「プレゼンテーションには演出も重要だ」と海老根教授。

「皆さん、基本に立ち戻ってください。事業ドメインをしっかりと策定し、情報を整理することを忘れないでください。その上で『実用性』を具体的に提示することがポイントです。そして何よりも最後は『熱意』が大切です」

BtoCとは、「BusinesstoCustomer」を省略した呼び名。商取引の形態のひとつで、企業と一般消費者との間で取り交わされる取引のこと。

BtoBとは、「BusinesstoBusiness」を省略した呼び名。商取引の形態のひとつで、企業と企業との間で取り交わされる取引のこと。


海老根教授からのメッセージ

この授業で院生に伝えたいこと

この授業を通じて、スキルとしてビジネス構築が出来る様になるのは勿論のこと、加えてITとビジネス構築の接点についても教えています。また、精神面では物事を人前で自信を持って語れるように、頭の整理の仕方を教えています。

これからデジタルハリウッド大学院で学びたいと思っている人に向けて

今、業界で最も求められている人材は、簡単に言うと「ITを良く知っているプロデューサー」です。デジタルハリウッド大学大学院は、その人材を多数輩出できる日本唯一の大学院です。


海老根専任教授 20091217

プロフィール

海老根智仁(えびね・ともひと)

デジタルハリウッド大学大学院 専任教授

(株)オプト取締役会長CSO/中小企業診断士

大手広告代理店退職後、財団法人社会経済生産性本部において経営コンサルタントの認定を受け、その後1999年9月株式会社オプト入社。2001年1月 同社 代表取締役COO就任。2006年1月 同社 代表取締役CEO就任。2008年3月 同社 代表取締役社長CEO就任。2009年3月 同社 取締役会長CSOへ就任し、現在へ至る。「サイバーコミュニティを使った『ニーズ調査』の有効性に関する比較研究」(経営情報学会2000年、共同研究)、「インターネット広告による売上革新」(同文舘出版2006年、共著)、「会社を替えても、あなたは変わらない」(光文社出版2008年)、「Webマーケティングコンサルタント養成講座」(翔泳社2008年)、「eコマースプランニング入門講座」(翔泳社2009年)、等学会・講演活動多数。

【著書】

会社を替えても、あなたは変わらない(光文社)
Webマーケティングコンサルタント養成講座[=共著](翔泳社)
eコマースプランニング入門講座[=共著](翔泳社)
モバイルマーケティングコンサルタント養成講座[=共著](翔泳社)

このページのトップへ戻る