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エヴァリエーションシステム

エヴァリエーションシステムとは

本大学院ではFD(ファカルティ・ディベロップメント)施策の一環として、エヴァリエーションシステムを導入し、エヴァリエーションシート(以下ES)による院生からの授業評価を行っています。院生は毎回の授業終了から48時間以内に、満足度、自身の取り組み姿勢、改善案などの項目について回答します。事務局スタッフは科目ごとにその点数およびコメントを集計し、授業終了から3日後にその結果を担当教員へ送信します。それを基に事務局スタッフと教員が次回授業までに打ち合わせを行い、院生のニーズを日々の授業に反映させています。なお、各科目のESは、担当教員だけではなく全教員に開示されており、月例の教員会議等を経て、授業運営上の問題点や気付き、そこから生まれる新たな教育手法等を学校全体で共有しています。

エヴァリエーションシート入力フォーム/集計サンプル

サンプルイメージ

コミュニケーションツールとしてのES

ESには「コミュニケーションツール」と「学習効果定着ツール」としての機能がありますが、日々の大学院運営の中で特に大切なのは「コミュニケーションツール」としての機能です。

1.教員・事務局スタッフ間のコミュニケーションツールとして

「院生ニーズの共有」と「FD意識の強化」の2点において、ESが活用されます。科目ごとに取りまとめたESの集計結果を基に担当教員と随時相談、院生のニーズを授業にフィードバックすることはもちろん、主なトピックスについては月ごとに事務局スタッフ見解・提案を添えて再編集し、全教員で共有することで、担当科目外の状況把握、教育手法の共有を図っています。また、点数化された授業評価に応じて教員を表彰しており、教員のモチベーション向上も図っています。

2.院生・事務局スタッフ間のコミュニケーションツールとして

「顧客(院生)満足度の把握」と「学習理解度の把握」が中心となります。前者については、ES上では主に「要望」という形で現れ、「教員(科目)への要望」と「大学院(事務局)への要望」に分類されます。要望については、すぐに対処できるもの、時間をかけて改善していくもの、適えられないものなどありますが、全ての要望に対して必ず見解をフィードバックしています。フィードバックは状況に応じて、メール、電話、対面と、都度最適と思われる手段を選択して行っています。

科目においてESの提出を義務づけているのは、科目改善に対して能動的に関わることで初めてその科目に出席したとみなし、席に着き話に頷くだけでは大学院の授業に出席していないと考えているからです。学習理解度については、足りないと見受けられる者には、その原因が当人に起因するものか、科目に起因するものかを判断し、教員と事務局スタッフ、場合に応じては当人も交えて相談し、共に改善を図っています。十分な理解に至っている院生には、プロジェクトへの参画や研究活動を促すなど、さらなる向上が図れる場を検討、提案しています。

3.院生・教員間のコミュニケーションについて

「院生」が「教員(科目)」を評価するものであるため、ここでのコミュニケーションがESの根幹とも言えます。院生はESを通じて教員に要望を伝え、提案を述べ、教員はそれを受けて科目を練り上げていきます。毎回の提案は科目の硬直化を回避し、ニーズに応じて展開する授業を生み出します。要望や提案は「より良くする」ために取り入れられ、院生の声と教員からのフィードバックのサイクルで、協力して改善を図っていきます。なお、各科目の冒頭で前回授業のESについてコメントする教員が多く、前回の復習としての効果が望めると共に、フィードバックがあることで院生は、より積極的に科目へ関与する意識が芽生えます。最終回まで活発にコメントが記入される科目の多くは、科目そのものも活発なものであり、満足度も高い科目と言えます(コメント量だけで単純に図れるものではありませんが、科目の様子をうかがい知る上で大きな目安となっています)。

ESは単なるアンケートではなく、大学院運営の核をなすツールと言えます。各科目、各回の状況把握に留まらず、院生、教員、事務局スタッフ一人一人の個人レベルにまで掘り下げられた指標となると同時に、大学院全体の運営状況を表す指標となり、その改善指針ともなるからです。

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