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イベントレポート「デジタルハリウッド大学院生が見たCEATEC2015」

2015年10月7日から4日間、幕張メッセにて開催された「最先端IT・エレクトロニクス総合展 CEATEC JAPAN 2015」。これは外せない!と思うイベントが毎週のように行われている中、CEATEC JAPAN は外せないとばかりに仕事と授業の合間を縫って参加した。

 

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開催してすでに3日目だったこともあり、メディアの速報などで目玉展示情報などはすでに入手済み。自分の興味はAR(拡張現実)やVR(仮想現実)の展示とカンファレンス。残念ながらカンファレンスは時間の都合で参加できなかったけれど。私が参加した金曜日の朝、Facebookのウォールにて、知り合いのVC(ベンチャーキャピタル)に勤めている方が「株式会社ミライセンスにご出資させて頂きました。3D触力覚技術を用いて体感ビジネスを創造していきます!」という熱いコメントを書き残していた。「株式会社ミライセンス」とは、デジタルハリウッド大学院の専任教授、香田先生が代表を務めている会社。当然真っ先にミライセンスのブースに行き、最新3DHAPTICS技術のデモを体験してきた。

 

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ハプティクス技術:利用者に振動、動きなど与えることで皮膚感覚フィードバックを得るテクノロジーである。(出展:Wikipedia)

3DHAPTICSは、ミライセンスが商標を持っている言葉で「3次元触力覚テクノロジー:これまで不可能といわれていた、空中での力覚の体感を実現。工学の常識を覆す、まったく、新しい概念の夢の次世代型技術」。たとえばVRでの感覚フィードバックに大きく貢献する技術なのだ。ブースにはこの技術を体験すべくかなりの行列ができていたが、タイミングを見計らって「3DHaptics Navigator」を体験。

 

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3DHaptics Navigatorのモック

 

3DHaptics Navigatorを手に持って構えると、画面の絵に合わせて細かく振動を始める。その振動がまるで前に引っ張っているようだったり、重くなっているような感覚を与えたりと、あちこちに引っ張って行かれるような感覚を覚えた。VRの空間上での問題は、相手に触れたことや外部からの刺激をどのようにフィードバックするのか?という点に非常に注目が向けられているが、確かにこのデバイスを使うことで経験がより広がる可能性を感じた。あとはどんなアプリケーションやハードウェアと連携するのか、とても楽しみだ。後で知ったことだが、CEATEC JAPAN2015審査員特別賞も受賞されていた。VR技術やはり熱い。

他の展示で気になったものといえばシャープ株式会社のフリーフォームディスプレイ ユーザーインターフェース。ディスプレイの形状が自由になり、それに合わせてUIももっと使いやすく特徴のあるものやアフォーダンスに優れたものなどが開発されそうな予感。デモビデオでのパレット型(ディスプレイの真ん中に穴が開いていて、指を突っ込んでホールドできる)など胸熱と言える。

穴の空いたディスプレイに画像が浮かび上がる、アスカネットのエアリアルイメージングは、少しレトロフューチャーな感じもしたけれども、センサーで様々な情報を出すことができたら楽しいかもしれない。

 

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地球が浮かんで見えるのがわかる

 

ロボホンはあちこちで取り上げられているので、大人気だった。自分がおもちゃメーカーにいたことがあったためかも知れないが、このたぐいのアイデアはさんざん出したり見たりしていた。そのため、プロダクトに対する感動は薄かったものの、見せ方や技術の選び方、プレゼンテーションの仕方、開発チームの作り方など、同じアイデアをどう実現するのか、どう見せるのかといった重要性についてもう一度自分なりに考えることができた。

 

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大学院同期生の岡澤彩さん クリエイティブディレクターとして働きながら通学している

 

また、近畿日本ツーリストが、ARを活用したスマートツーリズム~タイムトリップツアー~をプレゼンしていて、添乗員の旗を持ったスタッフがガイドをしていたガイドっぷりが素晴らしかった。さすがプロ。スマートグラスをかけることで、江戸城や日本橋を再現した映像を見ることができるといったもの。

 

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エプソンのスマートグラス「MOVERIO」を活用していたが、非常に綺麗だった。

 

ところで、香田先生の「ミライセンス」ブースで説明を聞きながら「今日3億円調達聞きました!すごいですねぇ」とお話していたら、実はその人こそVCの方で、「茂出木さんのところも VRやってますよね。お話きかせてください」と返されて驚いた。実はデジタルハリウッドで開催されたVRのイベントで、一度ご挨拶した方だったのだ。製品にばかり集中して、お顔を見ていなかったためにご挨拶が遅れてしまって恥ずかしい限り。

 

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でも、デジタルハリウッド大学院で開催されているイベントに顔を出すことって、こんな人のつながりをたくさん生むのだなとホクホクして帰路についた。

ちなみに、CEATECのWebサイトでは「後日 バーチャル展示会開催します!」と書いてあるので、公開を楽しみに待ちましょう!(→ 公開されました!)

CEATEC JAPAN 2015 バーチャル展示会開催中!

茂出木謙太郎

 

 

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プロフィール

茂出木謙太郎(もでき・けんたろう)氏

株式会社キッズプレート 代表取締役

普段はWebサイトのプランニング・運営・プロデュース業務を行っています。現在VRやMRに注目中。デジタルハリウッド大学院入学後「世界で一番簡単なVRアプリ、ルクルク」をリリース。
http://www.ruku2.com

 


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