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プロジェクト研究室「こどもラボ」が小学生向けワークショップ
「門前仲町にあるケーキ屋さんの広告ポスターをつくろう!」を開催しました

ワークショップ参加者集合写真

2010年3月14日、21日に本学産学官連携センター内のプロジェクト研究室「こどもラボ」が、小学生向けロジカルシンキングの学習塾ロジムのご協力の下、共同ワークショップ「門前仲町にあるケーキ屋さんの広告ポスターをつくろう!」を開催いたしました。

こどもラボは、コンテンツ業界に関わるデジタルハリウッド大学院生等で構成され、「ICT」「クリエイティブ」「職業教育」のキーワードに関わるワークショップを小学生向けに開催しています。一方ロジムは、小学生に「考える力」を身につける指導を5年間行っています。今回の連携で、小学生向けの本格的な産学協同の職業教育のカリキュラム企画が可能となり、本ワークショップを実施いたしました。


ポスターを制作する子供の様子

また、今回は門前仲町のサロン ド ぺリニィヨン様のご協力を頂き、同店舗の広告ポスターの制作を子供たちが行いました。

こどもラボオフィシャルサイト

学習塾ロジム オフィシャルサイト

サロン ド ぺリニィヨン オフィシャルサイト


広告ってなんだろう?

広告について子供達に説明する中川氏

まず、普段は広告会社に勤務し、当日は講師を担当したこどもラボ代表中川氏が「広告は何の為にあるのでしょうか?」と子供達に問いかけました。その上で、他己紹介を子供達に実践してもらいました。

「伝えたいことは沢山あったと思うので、一言で表現することが難しかったと思います。上手な他己紹介のポイントは、『相手の良いところ』の中で、『皆さんが興味を持ちそうな』ことを選ぶことです。実は、広告はこの他己紹介と似ています。お客様に商品の良いところを伝えて、好きになってもらうことが目的です」

次に中川氏は子供達に今回のミッションを伝えます。

「今回のミッションは『お母さんやお父さんが思わずサロン ド ぺリニィヨンのケーキを買いたくなるような、広告ポスターを作ること』です。お父さん、お母さんになりきって考えてください」

「考える道具」のシート

ここで、子供達に「考える道具」というシートが配られました。これは「サロン ド ぺリニィヨンの良いところ」と「お客さん(お父さん、お母さん)が期待していること」を記入して、この2つから「伝えるべきこと」を抽出できるようになっています。

「広告は正解が1つではありません。算数には正解があるけれど、世の中には正解が1つに絞れないものが沢山あります。正解が1つでないことを考えることは、正解が1つのことを考えるより難しいことです。沢山考えて、どんどん意見を述べましょう」


サロン ド ぺリニィヨンについて知ろう

サロン ド ぺリニィヨンについて解説する加納店長

お店の様子、パティシエからのメッセージなど、サロン ド ぺリニィヨンの紹介VTRが上映されるとともに、実際に店長の加納様にお越しいただき、ケーキやお店の紹介をしてくださいました。

「スポンジ以外に生地はありますか?」
「お店のモットーはなんですか?」
「数量限定や期間限定の商品はありますか?」
「サラリーマンはどんなケーキを買うのですか?」

子供達は積極的に加納店長に質問をしていました。


お客さんは何を期待しているのか?

写真撮影を行う子供の様子

ここで改めて誰のために広告をつくるのか、中川氏は子供達に問いかけました。

「お母さんやお父さんがケーキを買う時に期待していることを考えましょう。『伝えるべきこと』は何回考え直しても良いです。その上でポスターを制作してください。ポスターには写真を貼っても良いです」

実際にケーキを撮影するための、機材が用意されており、子供達はアングルなどにこだわりながら思い思いの写真を撮影し、プリントアウト。それらを使ってポスターを制作していきます。


プレゼンテーションと講評

制作したポスターについて発表する子供の様子

完成したポスターの発表とプレゼンテーションを全員の前で行いました。子供達はそれぞれ「伝えるべきこと」とその根拠、さらに表現上の工夫を発表していきます。他の人のプレゼンテーションもしっかりと聞いていました。

プレゼンテーション終了後は中川氏から全体の講評がありました。

「考えることは大切です。いつも『何故』と考え、最後まで考え抜きましょう。悔しさ、失敗、経験、感動…あなたが気づいた全てのことが、明日の企画の種になります。『気づき』に気づける人になりましょう」

子供達が楽しみながら「考えること」に挑戦している姿が、とても印象的なワークショップとなりました。


株式会社ロジム 代表取締役 野村氏とこどもラボ中川代表コメント

こどもラボ 中川代表と学習塾ロジム 苅野塾長

写真左より株式会社ロジム 代表取締役 野村氏、こどもラボ 中川代表

こどもラボ 中川代表

子供達が意思を持って積極的に取り組んでくれたことにとても感動しました。きっと広告づくりのプロセスの中で、多くのことに気づいてくれたと思います。特に、1人の子供の最後のコメントを僕は一生忘れないでしょう。

「私がやってはいけないと思っていたことは、実はやっていいんだということが、今日分かりました。」

心からやってよかったと思いました。これからも、子供達が少しでもワクワクした人生をおくれるような活動を続けたいと思います。応援よろしくお願いします。

株式会社ロジム 代表取締役 野村氏

ロジムでは小学生に「考える力」を身につける指導を5年間行って参りましたが、より実践的な機会を提供したいと考えていました。今回、こどもラボと一緒に「広告」という社会との接点に関して、考える経験を提供できたことはとても良かったと思います。本ワークショップを通して、子供達は自分たちが思っている以上に、物事を順番立てて、論理的に考えていると感じ、頼もしく思いました。

今後の課題としては、他の人と同じ意見に流れてしまう傾向が見えたので、子供達の個性を引き出すようなカリキュラムを開発したいと思っています。これからも作品や物事を考え抜く能力開発を追求したいと思います。


取材・原稿:熊谷有加


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