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特別講座「勝ち続けるWeb・モバイルビジネスとは?」を開催しました

2010年2月6日、インターネット広告代理店最大手の(株)オプト取締役会長CSOであり、デジタルハリウッド大学院の専任教授でもある、海老根智仁教授の「eコマースプランニング入門講座」と「モバイルマーケティングコンサルタント養成講座」の出版を記念して、「勝ち続けるWeb・モバイルビジネスとは?」特別講座を開催いたしました。

今回の特別講座では共著者でいらっしゃる(株)ジャパンホッパー代表取締役CEO、丸山清貴様にもご講義いただきました。


Web世界・業界で起きていること

特別講義「勝ち続けるWeb・モバイルビジネスとは?」の様子

まず、海老根教授が今、Web世界や業界のトレンドについて解説してくださいました。

個人のメディア化

「Web2.0が叫ばれて久しいですが、これは個人が積極的にインターネットに参加できるようになったことを意味していました。現在では、TwitterやUstreamなど様々なプラットフォームが開発され、個人が積極的にメディアを作れるようになっており、CGMが盛んに行われています」

実際にTwitterの利用者数は2009年8月時点で100万人程度だったものが、12月には600万人に急増したそうです。

CGM(Consumer Generated Media)とは、インターネットなどを活用して消費者が内容を生成していくメディア。個人の情報発信をデータベース化、メディア化したWebサイトのこと。商品・サービスに関する情報を交換するものから、単に日常の出来事をつづったものまでさまざまなものがあり、クチコミサイト、Q&Aコミュニティ、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、ブログ、COI(Community Of Interest)サイトなどがこれにあたる。
(出典:IT用語辞典 e-Words)

ネット映像によるネット視聴の長期化

「ブログや動画サイトの浸透と共に、消費者のインターネット利用時間が長くなっている傾向があります。ユーザーがネットを使うことが苦にならなくなった結果、企業サイトも進化して、エクスペリエンス型・体験型のサイトが多くなっていることも特徴的です」

既にインターネット接続時間はテレビ視聴時間を上回っているそうです。今後のマーケティングはインターネットを中心に進んでいくだろうと、海老根教授。パソコン、携帯、カーナビ、電子書籍などのデバイスの多様化やデバイスの連携がこのトレンドを後押しするとのこと。また、eコマースサイトに見られるように、消費者データベースの統合化のトレンドも進んでおり、インターネットを基点としたマーケティングのトレンドは加速すると予想されました。

Webを制してこそ、ビジネスの成長がある

特別講義での丸山氏

「ビジネスにおいてWebとは、ツールであり、インフラであり、メディアでもあり、即ち顧客との接点です。インターネットをビジネスに活用するのは、当たり前となっていますね」と丸山氏。

ここで丸山氏は既存事業の強化や新規事業の創出のために、どのようなアプローチをすべきかを教えてくださいました。

「ビジネスのパターンは多くありません、この3パターンです。問題になる点は、それぞれのパターンでどのような戦略をとるかという点です。

1.eコマース -モノやサービスを販売する

「eコマースではインターネットはあくまでレバレッジをかけるツールです。リアルビジネスとの連携が重要になってきます。今まではリアルビジネスからネットビジネスへの展開が主流でしたが、今後はネットビジネスからリアルビジネスへの展開が進むでしょう。なぜなら、実体験は口コミ誘引の大きな武器となるので、リアルビジネスはCGMと相性が良いと言えるからです。リアルとWebの資産の相互活用が必要になってきます」

2.有料会員 -会員に何らかの権利を与えて課金する

「有料会員の比率は各サービスで、1~3%程度です。問題はFREEとの差別化です。どんな価値を提案すれば消費者がお金を払ってくれるのかを考える必要があります。有料会員獲得のステップとして、無料会員をたくさん集める、無料会員を有料会員にするこの2つを考えなければなりません」

3.広告 -クライアントの広告を掲載して課金する

「アテンションを集めることが必要です。もはや消費者は、普通の情報はいらないのです。ライバルは、テレビ、新聞、雑誌、映画、ゲームになります。誰に向けて情報を発信するかを明確にしましょう。ただし、漠然としていても、絞込みすぎてもいけません」


Webビジネスに求められるもの

Webの環境や技術の進化はとても早く、新しいビジネスもすぐに古くなると丸山氏。

「変化した点を捉え、すばやく柔軟に対応することが大切です。Web環境の進化を捉えるためには、一歩先を読む『先見性』、発想やアイデアを具体的な形にする『開発力』、ノウハウやスキルを蓄積し活用する『運用力』、この3つに知識と経験を組み合わせていくことが大切です」

「勝率を上げるには、知識と経験を蓄積することが重要です。他者から学ぶ、経験から学ぶ…様々な学習方法があります。みなさんも是非、Webの知識と経験を蓄積し、ビジネスに活用してください」


今後求められる人材

特別講義での海老根教授

最後に、海老根教授が今後求められる人材についてご説明くださいました。

「今後求められる人材は、自分のことを自分で決められる、計画できる人、つまり自分のキャリアを自分で考えられる人です。『人財』になるためには、自分の強み、弱み、脅威について理解しましょう。意外に自分について知らないことがあります。自分周辺環境の分析をした上で、目標設定し、自分オペレーションを実行しましょう。その結果、自分のバリューがアップし、将来への自己投資が可能になるという良いサイクルが生まれます。ビジネスで勝ち続けるには、自分自身も成長すること、これが大きな鍵となることを忘れないでください」


セミナー終了後も活発な質問や名刺交換が多数あり、参加者の皆様にも大変満足していただける有意義な特別講義となりました。


講師プロフィール

写真:海老根 智仁 専任教授

プロフィール

海老根 智仁(えびね・ともひと)
デジタルハリウッド大学大学院 専任教授

(株)オプト取締役会長CSO/中小企業診断士

大手広告代理店退職後、財団法人社会経済生産性本部において経営コンサルタントの認定を受け、その後1999年9月株式会社オプト入社。
2001年1月 同社 代表取締役COO就任。
2006年1月 同社 代表取締役CEO就任。
2008年3月 同社 代表取締役社長CEO就任。
2009年3月 同社 取締役会長CSOへ就任し、現在へ至る。

「サイバーコミュニティを使った『ニーズ調査』の有効性に関する比較研究」(経営情報学会2000年、共同研究)、「インターネット広告による売上革新」(同文舘出版2006年、共著)、「会社を替えても、あなたは変わらない」(光文社出版2008年)「Webマーケティングコンサルタント養成講座」(翔泳社2008年、共著)、「eコマースプランニング入門講座」(翔泳社2009年、共著)、「モバイルマーケティングコンサルタント養成講座」(翔泳社2010年、共著)等学会・講演活動多数。

著書

会社を替えても、あなたは変わらない(光文社)
Webマーケティングコンサルタント養成講座[=共著](翔泳社)
eコマースプランニング入門講座[=共著](翔泳社)
モバイルマーケティングコンサルタント養成講座[=共著](翔泳社)

写真:丸山 清貴 氏

プロフィール

丸山 清貴(まるやま・きよたか)

(株)ジャパンホッパー代表取締役CEO

株式会社オプトなどを経て、平成17年10月株式会社ジャパンホッパーを創業。代表取締役CEOに就任し、現在に至る。

著書

eコマースプランニング入門講座[=共著](翔泳社)

取材・原稿:熊谷有加

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