6期生澤田裕太郎氏の作品が2009年ひめじ国際短編映画祭「グランプリ」受賞
デジタルハリウッド大学大学院6期生で、デジタルハリウッド大学第1期卒業生でもある、澤田裕太郎氏の大学卒業制作作品『奴との遭遇』が、2009年ひめじ国際短編映画祭にて「グランプリ」を受賞されました。
ひめじ国際短編映画祭 オフィシャルサイト
2009年公募作品コンペティション(入選作品発表)最新情報はこちら
今回は、大学卒業制作作品のグランプリ受賞にあたり、澤田氏にデジタルハリウッド大学を卒業後、デジタルハリウッド大学大学院に進学して学んでいることや日々感じていること、そして今後の展望についてお伺いしました。
大学院で学んでいること
大学時代よりも大学院に進学した今のほうが、映像を作ることに関して意識が上がっているので、大学院での授業を受けて本当に「自分のため」になって いますし、知識や技術の吸収も良いと思います。しかし、大学に入学するまでは全く映画の構造や理論などについて考えたことがなかったので、大学時代に学ん だ基礎があるからこそ、今、大学院で学んでいることや現在の制作活動が活きてくるのだと感じています。
デジタルハリウッド大学に進学を決めたのは、「エンタテインメント」に作品を作っていいという精神です。杉山学長の「すべてをエンタテインメントにせ よ!」という言葉に魅かれました。そのように、「楽しませることを前提として作品を作ろう」というスタンスが大好きです。ソフトの使い方はどこの専門学校 や美術大学でも習うことができますし、映像の美しさで見せることも好きですが、せっかく見せるなら「面白い」ものを見せたい、ストーリーがきちんとあるも のを見せたいと思います。大学では先生方の「心から楽しんで製作すること」に大きな影響を受けました。
大学院入学後、第一トライメスターでは映像関連の科目をメインでとっていたのですが、山本先生の「映画監督のストーリー演習」では、大学時代に赤城先生の授業で教えていただいた3幕構成などの理論の重要性を改めて確認できました。「現代における映画製作概論」も良かったです。監督や助監督の方を高橋先生がたくさん呼んでくださったので、業界の第一線でご活躍されている方々の制作メソッドを聞けることが楽しかったです。「コンテンツビジネスにおけるコンプライアンス」は自分を守るとていう視点でも、また自分が犯してはいけないという視点からも本当に著作権が大切だと改めて感じました。人形の小道具など意外に気づかない点まで、最新の注意を払わないといけないんですね。
現在開講中の第2トライメスターでは映像関連科目だけでなく、ビジネス系科目や今まで自分の関わりの少なかった分野の科目も履修しています。海老根先生の「事業計画手法」は、もし一人で事業を立ち上げる際に必要なノウハウが学べると思って履修しています。品田先生の「ヒットコンテンツ事例研究」は、「作品をヒットさせる」という表現はあまり好きではないのですが、「作品が面白いから結果的にヒットする」ように私はしたいので、是非学びたいと思いました。その他にも映像とは違うのですが、飯田先生の「ゲームゼミ」も履修しています。ゲームは映像とは違うのですが、「人を面白くさせる」、「娯楽」という点では、映像と同じだと思っています。飯田先生の魅力に魅かれた部分もありますね。
映像科目に関して言えば、大学で「映像演出」をご担当されている赤城先生や、「映像編集」をご担当されている川元先生、「映像表現技術」をご担当されている小倉先生、大学院で言うと「映像演出」をご担当されている小椋先生、「映画監督のストーリー演習」をご担当されている山本先生。テレビ出身、映画出身など様々な業界の方々ですが、みなさんやはり「面白い作品」を作っていらっしゃいます。そんな業界最前線でご活躍されている先生方に教えていただけることがデジタルハリウッド大学大学院の魅力だと思います。
大学院で現在取り組んでいること
ご自身で会社を経営されている5期生の社会人院生の方と一緒に、新たなプロジェクトを始めています。人形アニメーションをやっていることを自己紹介シートに掲載したら、先輩の方から大学院教務にアプローチしてくださったんです。そのことを大学院教務からお伺いしたので、授業の後にご挨拶させていただきました。大学院に入学して「何かをやること」が自分の目標だったので、とても嬉しく思っています。
このプロジェクトには様々な方々が係っていらっしゃっていて、先日はWeb関連の方々とも飲みながら、お話してきました。大学院に入学して、初めて知り合った人、ましてや社会人の方々と何かを一緒にやる、ということは今回初めてです。授業の時も、グループワークで社会人の方とディスカッションすると、「大学生同士で話すレベルとは明らかに違う」と自分の身にしみます。そしてそれが身になるので、大学時代とは違う刺激を受けますね。
今後の目標について
現時点で言えば、各種映画祭やコンペティション情報が掲載されている「登竜門」というサイトがあります。毎週月曜の情報更新をこまめにチェックして、1つの作品を色々な映画祭などに出品して、どれだけ通るのかということや各種映画祭の傾向を研究しています。あと、livedoorNetAnimeの連載『いきものといっしょ』※をしっかりと制作していきたいですね。
※livedoorNetAnime 澤田氏のページはこちら
また、これからも良い作品を作っていくことは勿論、将来的には海外に出品したいと思っています。各種映画祭の方々も、海外出品の後押しをしてくださいます。その前に翻訳しなければならない…という問題はありますね。アニメの映画祭といえば、アヌシー、ザグレブ、オタワ、広島などが有名ですが、映画祭によって選ばれる作品の傾向も違うそうなので、自分にあった映画祭で是非チャレンジしていきたいと思っています。
尚、澤田裕太郎氏の大学卒業制作作品、『奴との遭遇』の制作についての詳細インタビューは、デジタルハリウッド大学サイトからご覧いただけます。
プロフィール
澤田裕太郎氏
デジタルハリウッド大学大学院6期生
デジタルハリウッド大学第1期卒業生
現在パペットアニメの制作を中心に活動中
受賞歴
「じゅうじん」(2006)
・DCAJデジタルクリエイターズコンペティション2006優秀賞(2006)
・NHKデジタルスタジアム中島信也セレクション(2007)
・愛媛国際短編映画祭公募入選(2007)
「「取材シリーズ」(2007)
・NHKデジタルスタジアム300回記念公開審査観客投票一位(2007)
「目指せ!! ホールインワン」(2007)
・BSジャパン天下統一CG将軍審査委員特別賞(2007)
「男子ヒューマニズム」(2008)
・東京オンリーピックにて「スキージャンプ・ペア」の真島理一郎さんと合作。北京オリンピック期間中、新宿バルトナインにて限定上映(2008)
「指南」(2008)
・第6回60秒シネマコンペティション入賞(2008)
「奴との遭遇」(2009)
・NHKデジタルスタジアム児玉裕一セレクション(2009)
・アート&テクノロジー東北2009審査員特別賞(2009)
・第1回下北沢映画祭ノミネート
・第4回那須国際短編映画祭「那須アワード」ノミネート(2009)
活動歴
・テレビ東京「うぇぶたま」オープニングアニメーション制作(2006)
・日本テレビ「ズームイン!! サタデー」内「モッチーのよくばりエンタ」オープニングアニメーション制作(2008)
(取材・原稿:熊谷有加)















