「聞き手を熱狂させる!戦略的話術」出版記念セミナーを開催いたしました
2009年5月31日(日)に、デジタルハリウッド大学大学院教授二階堂忠春氏と、デジタルハリウッド大学教授田中千尋氏の共著である『聞き手を熱狂させる!戦略的話術』(廣済堂出版刊)の出版記念セミナーとして著者2名によるセミナー~オバマに学ぶNLPプレゼンテーション~を開催いたしました。当日は約100名近い方々にお越しいただき、本邦初公開となるオバマ大統領の演説映像(2007年12月10日、カリフォルニア、ユニバーサルシティでの映像)をもとに、NLPプレゼンテーションの各種スキルを両著者が解説しました。
オバマスピーチの極意:人を動かす「影響力のある話し方」とは(二階堂教授)
「何故オバマ大統領はあんなに短時間の内に聴衆を惹きつけることができたのか、そしてそのやり方を皆様一人ひとりがどのようにして身につけることができる のか、そこに皆様ご興味があると思います。その際にNLPを活用していただくと効果的です。これから皆さんにお伝えするオバマに学ぶ戦略的話術の内容は、 言葉をどう使うか、神経や五感をどのように働かせて外界を認知し、皆さんの五感にどのように影響を与えていくかについてです。そして、『プログラム』では 色々な考え方や態度がありますが、プレゼンの時、話す時に上手にそのプログラムを使えるようになるよう、皆さんにお伝えいたします。」
近づく:聴衆と素早く信頼関係を築く方法
~相手に向き合い、共通点を探し、自尊心を高める~(田中教授)
オバマ大統領は価値観、年齢、政党も違う人々に対して、また、今まで政治に関心がなかった若者が自ら政治活動にボランティアする…そんな影響力を与えました。オバマ大統領が連ねる言葉を分析したところ、様々な芸術が見えてきたと田中教授。
「近づく」というテーマの手がかりとなる考え方の中に、NLPでは『ラポール』とものがあります。『ラポール』とは『心と心の架け橋』、つまり信頼関係が築けた状態を心理学の世界ではラポールといいます。オバマ大統領はどのようにラポールを築いたのでしょうか?」
「まず、言語、非言語の部分で考えていきます。まずオバマ大統領は笑顔で颯爽と登場します。そして必ず、『ありがとうございます』と集まってくださった方にお礼を言います。続いて、共にこの場を作ってくれたメンバーに『この場に立たせてもらっている』という栄誉をお話します。最後にまた『ありがとうございました』と挨拶をする・・・という大きな骨格があります。」
「あたりまえじゃないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、皆さん、いつも人前に出るとき、笑顔で颯爽と出て行かれていますか?そして姿 勢。オバマ大統領が背中を丸めて“Yes, We Can!”と言ったらどうでしょうか?颯爽としたリーダーシップをとって、姿勢と態度で関わっていきながら“Yes, We Can!”と言ってくれるから信頼性が高まるわけです。第一印象がポイントです。姿勢を正し、笑顔で関わることが大切です。」
その他にも「声」や「言葉」も重要だと田中先生。信頼関係を築くには「類似性の法則」というものが大きな影響を与えるそうです。
物語を語る:潜在意識に伝わるストーリーテリング
~物語を使い、相手の五感に訴え、影響を与える~(二階堂教授)
経験談を語る、そして聴衆にあるメッセージを伝える・・・オバマ大統領のスピーチのなかには物語を語る、「ストーリーテリング」という手法が効果的に使われているそうです。
「ストーリーテリングは何故有効なのか?まず、話し手の体験からくる話には迫力があるからです。オバマ大統領はその場所にいて史 実を変えたわけですね。そして、そのシーンを話すことでオバマ大統領が史実を変えているシーンを聴衆は想起します。それには迫力があり、説得力があります。そして聴衆は自分の体験と照らし合わせるのです。聞き手が自問自答することで心が動かされること、それがストーリーテリングの大きな効果になります。」
これはストーリーテリングのメソッドとして確立しており、世の中で成功した映画・ドラマなどはある一定のパターンが使われているそうです。ハリウッ ド映画でストーリーテリングの定番となって使われている、『ヒーローズジャーニー(=英雄の旅)』にも反映されているとのこと。
「ストーリー構成の定番には、まず、『旅立ち』があります。日常の世界で一歩も外に出なければ、なにも冒険は始まりません。しかし、『新しい仕事をしよ う、新しい友達に会って新しいことを考えよう』というように旅立ちがあります。その旅立ちの中には「冒険」というこれから始まる色々なテーマが押し寄せて きます。そして難関にぶつかります。そして旅立ちの次、『試練』というパートに移ります。そこではもっとドラマティックなことが起こります。例えば、一見敵のように見える人が現れる、そして 最大のピンチが訪れるわけです。ところが、後々敵のように見えた人が実はものすごく深い友人になって助けてくれるわけです。」
「よくこんなストーリーを聞きませんか?あるいは皆様にもそんな経験がないでしょうか?それを通過すると成長という報酬が得られるわけです。そして、 外に出て旅立った人は宝を携えてまた『帰還』するのです。ここでいう宝は、愛情や友情や仕事の成功など色々な意味があります。このようなストーリー展開を 『ヒーローズジャーニー(=英雄の旅)』と言います。これは人が生まれてから学び、成長する過程のモチーフになっています。だから人の心をうつのです。」
『聞き手を熱狂させる!戦略的話術』(廣済堂出版刊)は全国の書店やオンライン書店にて好評発売中です。(『聞き手を熱狂させる!戦略的話術』(廣済堂出版刊)【Amazon.comへ】)また、DVDに関しては、「TSUTAYA ビジネスカレッジ」に て、本書籍の内容に沿って著者の講演模様を映像化したDVD(本邦初公開となる2007年12月10日、カリフォルニア、ユニバーサルシティでのオバマ大 統領の演説映像を含む)は、2009年8月28日より全国のTSUTAYA各店(一部店舗除く)にてレンタルを開始することが決定しております。是非、店頭で手にとっていただけますと幸いです。
(取材・原稿 熊谷有加)















