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「『ビジネス』に『IT』と『デジタルコンテンツ』を融合できる
ビジネスプロデューサーになる方法」を開催しました

2009 年5月16日に、監査法人トーマツTMTグループシニアマネージャーであり、デジタルハリウッド大学大学院で「特ゼミ」を担当される専任教授でもある、小 田実教授による特別授業体験会、「『ビジネス』に『IT』と『デジタルコンテンツ』を融合できるビジネスプロデューサーになる方法」を開催いたしました。 当日は東京会場だけではなく、大阪サテライトキャンパスにも同時中継し、定員を上回る約60名近い方々が参加されました。

なぜIT・コンテンツなのか?

初 めに、21世紀のビジネスには、デジタルコンテンツとIT戦略が必要だと小田教授は指摘されました。「現在、企業成長シナリオにおいて、2つの課題があります。1つは持続的成長を維持する為の、技術進歩、特にインターネットの活用。もう1つは、勝ち残りのための行動様式としてInnovativeであらね ばならないということです」

小田教授はCITYBANKやAmazon.comなどのアメリカ企業の事例を元に、各社が達成したInnovationについて、成功の方程式を説明してくださいました。

コンテンツビジネスにおけるプロデューサーとは?

現 在、日本のコンテンツ業界が国際飛躍するには好機だと小田教授。「千と千尋の神隠し」のアカデミー賞受賞による、投資案件としての優良コンテンツへの期待 や、国策としての重点産業化(知財立国)などの状況下において、作品提供だけではなくビジネスとして目利きのできるプロデューサーが求められているとのこ と。そんな中、1997年発端の金融ビッグバンから10年後に再び起こった、現在の世界同時不況についても触れられました。

「今回の同時 不況は金融主体経済の終わりであると、アメリカのオバマ新大統領も言っています。つまり、大企業安定神話の崩壊が始まったのです。日本のトップ企業は初め ての挫折を経験し、消費者のブランド崇拝が終わり、厳しい効果測定を企業は求め始めるでしょう。逆に真に効果的で新しいものへの期待が高まっています。だ からこそ今、技術ベンチャーの時代へ移行していると言えます。IT・コンテンツが21世紀ビジネスの成功の鍵なのです」

しかし、一方で日本でのコンテンツビジネスにおけるプロデューサーが不足していると小田教授。コンテンツの「ビジネス」としての成功に責任を持つ管理者が少ないという状況だとのこと。

IT・コンテンツのプロデューサーに必要とされるものは?

ここで小田教授は参加者に「インターネット最大のイノベーションとは何か?」という質問を投げかけました。「その答えは1日が24時間になったことです。ビ ジネスを眠らせずに24時間稼動できるということは、三極体制によるオフショア開発が可能になり、ドメスティックでは絶対に勝てない能力差ができたとい うことです。逆にイノベーションはグローバルを前提としないと意味がありません」

また、小田教授は同時に言語の問題を指摘されました。 「コンテンツ最大の魅力はリッチな情報蓄積とマルチメディアによる情報伝達です。言語が通じなくても、コンテンツを見れば言語を超えて理解することができ ます。それによって情報伝達に要する時間を限りなくゼロに、24時間稼動のロスをゼロにすることができます。言語というハンディキャップから開放されるこ とで、グローバルイノベーションを達成することができるのです。グローバルイノベーションにはコンテンツが必須だと言い換えることもできます」

ま た、日本企業では学閥と年功を重視してきたが、世界的には専門性と対等な学歴を重視しており、日本は学位すらなかったコンテンツ後進国であると小田教授。 最も重要なものは「専門性」=「学位」であり、国策の期待を担ったデジタルコンテンツマネジメント修士であるとのこと。

オフショア開発とは人件費の安価な海外に開発拠点をシフトしたり、海外のパートナーに開発委託(アウトソーシング)すること、すなわち海外パートナー、海外現地法人へ開発のアウトソーシングを行うことを言います。

コンテンツプロデューサーに求められるスキル

経済産業省テキストによるとプロデューサーに求められるビジネス成功スキル」の定義では7つのスキルが求められています。その7つのスキルとは、①資金の調達②返済・リクープ③事業計画の策定④プレゼンテーション⑤資金管理・レポーティング⑥法令遵守⑦専門家の活用です。

「①~④ に関する個人としての必須スキルは、『プレゼンテーション』と『事業計画』です。⑤資金管理・レポーティング⑥法令遵守⑦専門家の活用に関しては、個人で 全ての専門スキルを持つ必要はなく、専門家ネットワークさえあれば十分です。個人必須スキルは経験によって高まりますし、専門家活用は学位を取得する過程 において、ネットワーク構築が可能になります」

スキルを習得してビジネスプロデューサーになるには?

も のづくりでは世界トップクラスにも関わらず、近年ビッグビジネスが育っていない、起業家が巣立っていない日本。世界との大きな違いとして、「専門性」「学 位」を意識しない大学進学がひとつの理由であり、同じ「映像学科」カリキュラムでも日本の学校では「ビジネス」への意識が薄いとのこと。また、日本の「経 験」を積めない風土についても、欧米での経営者評価尺度が極端に言うと「今まで何社失敗した?」という会話に代表される一方で、日本では一度でも失敗した ら「人生の落伍者」扱いされてしまいます。

「だからこそ、デジタルコンテンツマネジメント修士を皆さんにお勧めしたいのです。欧米の価値 観とあった実学を学べ、オールドエコノミーのビジネススクールでは達成できないInnovativeを体感し、Equal Partner、すなわち対等のパートナーとしての学位が取得でき、実務家教員や社会人大学院生との専門ネットワークを構築することができます」

小田教授はデジタルハリウッド大学院で「特ゼミ」担当していらっしゃいます。

「特 ゼミでは毎年、優れたプランを投資家の前で発表する『ビジネスプラン発表会』を開催しております。これはスキル習得の為の経験の場として設けているもので す。なぜなら、日本でも官民によって様々なビジネスプラン発表会が開催されていますが、申込用紙に過去3年間の収支実績を求められたり、初心者にはハード ルが高いのが現状です。私は日本にいながら欧米式の経験の場を院生の皆さんに提供したいと思い、毎年『ビジネスプラン発表会』を開催しております」

「3 段階で『事業計画』『プレゼン』を実施し、最終的には官民の専門家からの評価をフィードバックします。デジタルハリウッド大学院には専門スクール、大学が ありますので、クリエイティブスキルがなくても挑戦できますし、専門家からの評価リスクは、私たち教員が被りますので、失敗を恐れる必要はありません。そ して、アンケート評価や成功は全て個人に還元させていただきます。デジタルハリウッド大学院で、デジタルコンテンツマネジメント修士を取得された上で、そ の過程で学んだことやネットワークを活かし、皆様がビジネスでご活躍していただけると幸いです」

セミナー終了後も活発な質問や名刺交換が多数あり、参加者の皆様にも大変満足していただける有意義な特別授業体験会となりました。

取材・原稿:熊谷有加

写真:小田 実 専任教授

プロフィール

小田 実 専任教授

有限責任監査法人トーマツ TMT グループ シニアマネジャー

神 戸大学工学部卒業。大手メーカーの設計開発・情報システム業務を経験後、外資系コンサルティング会社を経て監査法人トーマツに入社。各種コンサルティング やベンチャー支援業務に従事する傍ら、TMT(情報・メディア・通信)グループとしてコンテンツビジネスをサポート。TMTメンバーにて「コンテンツビジ ネスマネジメント」を執筆。

担当科目

特ゼミ

 

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