デジタルハリウッド大学院生とデジタルハリウッド大学生が
千代田区観光プロモーションコンテンツ「千代田物語」を製作しました
デジタルハリウッド大学大学院では、大学院生が中心となり、デジタルハリウッド大学の在学生も含め総勢11名が千代田区観光協会の観光プロモーションサイトのコンテンツ「千代田物語」を製作いたしました。
千代田物語 オフィシャルサイト
※Youtubeで「千代田物語」と検索しても視聴できます。
このプロジェクトは、デジタルハリウッド大学院と千代田区観光協会が連携し、同区観光プロモーションサイトのコンテンツ作成を目指し、学生参加型プロジェクトとして昨年8月にスタートしたものです。秋葉原・神保町・丸の内など個性あるエリアをストーリーがある映像で紹介するエリアプロモーションビデオとなっています。
今回は、製作に携わったデジタルハリウッド大学大学院の院生6名(大学院生4名と大学生2名)にお集まりいただき、製作秘話についてお話いただきました。
前列左より、石川慎二氏、安藤力氏、高木淳一氏、後列左より、大学生畑賢吾さん、植草大地さん、大学院生大東正明氏
千代田区観光協会の観光プロモーションサイトのコンテンツ
「千代田物語」製作の最初のきっかけを教えてください
安藤氏:
川井先生のクロスメディア演習の授業がきっかけです。その講義の中で9月頃、千代田区観光協会の印出井さんがお越しになられて、千代田区をWebコンテンツでプロモーションしていきたいということで、オリエンテーションがありました。クラスの中でアイデアを出し、チームを作って、次の週にプレゼンテーションするという流れの中で、私と石川さんがチームを組んでアイデアを考えました。
ゲームや情報サイトなど、様々なWebコンテンツが提案されました。しかし、僕たちはアイデアを出していく中で、映像がいいな…と思ったんです。それは千代田区の課題が「昼間100万人働いているが、夜は10万人になる」ということで、街として皆さんの愛着が足りないかな…と思ったからです。コンセプトとして「愛着を持てるコンテンツ」ということで映像を選びました。そこから、プレゼンに通ってアイデアを具現化しようというところからスタートしました。メンバー集めを始めたのが昨年12月頃ですね。
どのように声を掛けられたのでしょうか?
高木氏:
最初に私が声を掛けられました。最初は3人でどうするか安藤さんと石川さんのプランをお伺いしたのですが、ドラマを作ることが安藤さんの一番のご希望でした。それを実行する為にどうしようか考えました。千代田区をテーマにして土地を入れながら、話を組むという点が難しかったですね。また、年末ということもありスタッフを集めるのに苦労しました。そこでまず、台本を書くことからスタートし、その中で可能なアイデアを探したところ、私の友人であり、映画を志している柴田監督の書いた脚本が一番現実的だということで、それに合わせることにしました。
大東氏:
私も最初のステージで、Webサイトをお願いしたいと声を掛けていただきました。映像撮影は映像部隊で、WebはWeb部隊で…という形でしたので、全ての素材が揃った段階でWebサイトの制作に取り掛かりました。ですから私が担当したのは最後の部分、またはこれから…ですね。コンテンツをいかに広めていくか…という点がWebの課題であると思っています。これからのWebサイトの展開としてひとつ考えられることは、千代田区観光協会様がもともと持っているけど、そこにしか置いていなくて見る人しか見ていないコンテンツがあると思うので、それらとドラマを上手く組み合わせてコンテンツを新しい形で作り直してあげるということはできるかなと思います。
製作エピソードなどを教えてください
安藤氏:
撮影場所に関しては、どんなシーンでも許可をもらいに行こうというスタンスでした。ただの道路も、公園などもです。警察に「デジハリの学生ですけど…」なんて電話をたくさんしましたね。許可が下りないこともありましたが、許可取りは新鮮でした。
高木氏:
コンセプトが色々な場所を回るということで大変でした。ただ、デジタルハリウッド大学大学院が千代田区にあるので、学校を拠点として動けたことは良かったです。機材も学校を中心にお借りできましたし。通常の撮影では、休む時にお金が結構かかるんです。でも大学院に戻ってくればロビーで休めますしね。冬で寒い時期でしたから、大変ありがたかったです。
植草さん:
私はアシスタントディレクターでしたので、電車に乗って色々なところに動きました。寒い中移動して、寒い中熱を出して、よし終わりかな…と思ったらまた移動。でも、一番下なので遅れちゃいけない…というプレッシャーを持って仕事をしました。あと、僕ら大学生だけでひとつ作品を作らせていただけたので、その素材集めの撮影も大変でした。でも、今回はとても大学院の皆さんと近い距離で、一緒に制作ができたと思います。色々なお仕事をもらっても、あまり深く関われないこともありますが、今回の千代田物語はそんなことは関係なく、深いお付き合いができたと思います。疲れた以上に楽しかったという気持ちが強いです。
畑さん:
安藤さんから大学生だけでひとつ作品を作ってくれないか…とご相談いただいていたのですが、何を作るかとても迷いました。すると石川さんから写真で表現するのはどうか…とご提案いただけたんです。そこで、僕らは写真部ということもあり、写真でいきます!と決めました。まず高木さんにご相談し、とりあえず動いて、撮って、それを並べて考えようということになりました。撮影して、編集して、植草と二人で相談し、試行錯誤しながら、高木さんにご相談し、また指摘を受けて…ということを繰り返しました。最初安藤さんがおっしゃったように、昼と夜の千代田区をテーマとして制作しました。
ストーリーは監督が練られたんですか?
高木氏:
監督と安藤さんと石川さんと4人で、最初にロケハン※をしたんです。その時のエピソードが結構入っています。ロケハンの大切さを実感しました。笑い話ですが、メイドカフェの会話などはその時のものですね。千代田区を見せることとドラマの接点を見つけるという、最初のコンセプトが難しかったです。ストーリーありきなのか、土地ありきなのかという葛藤がありました。結局はストーリーありきにしました。ベースのストーリーは全ロケーションを拾えていなかったのですが、親を登場させよう、親にバックグランドつけて、親がどこか行きたいといっている…というようにどんどんストーリーが膨らんでいきました。うまく後付でロケーションを組み込むことができましたね。
石川氏:
下調べもしましたし、近場も回りました。聖橋と武道館は実は同じ人が作っているという豆知識と、両親と若い子が会うという流れを絡める…というように、どうやって一般に知られていないところを引っ張り出して、ストーリーに取り入れていこうかと色々考えました。
ロケーション・ハンティング(Locationhunting)とは、映画やテレビの制作において、主に屋外のロケ地を探すこと
デジタルハリウッド大学院で学んで役立ったことはありますか?
石川氏:
デジタルハリウッド大学院のモットーというか、コンテンツを作ってどうやって世の中に伝えていくかを考える思考が役立ちました。アイデアを出した、じゃあどうするの?ということですね。授業は色々な要素で役立っていると思います。特にクロスメディア演習の授業では、考え方、どう考えてどう実現していくかなどロールプレイングしますが、それを実地に生かすことが今回できたと思います。授業なら3週間しかないものが3ヶ月になり、端々に授業で学んだことがいかされていると思います。
最後に千代田物語の製作を通して
学んだことや得たことなどを教えてください
安藤氏:
作品作りって人だなと思いました。人の良いところを引き出すとか、個性とチームバランスのとり方は難しいということは、永遠のテーマだと思います。石川さんの絶妙なプロデュース力はきらりと光っていました。僕と高木さんが言い合う中、クールに状況判断し、適切な意見を言ってくれて助かりました。終わった後は二度とやるもんか…と思いましたが、もう一度やりたくなってしまいますね。
石川氏:
今回20人程度の大所帯でしたが、会社でもチームで色々やっていますが、今回はトータルでみても上手くいったなと思っています。どういう人がいて、どういう役割をやっていたか考えると、適材適所にはまっていて、みんなが自分の役割を分かっていたと思います。プロデューサーの安藤さんとは、組み合わせ的にも良かったのかもしれません。成功のチーム作り…みたいなものでしょうか。今回の経験を活かして会社、仕事、プロジェクトなどで活かしていきたいと思います。
高木氏:
WebにUPして自分が作ったものが見られるというスリルを味わえてよかったです。毎回覗いて人数が増えると嬉しいですね。映画祭とは別のスリルです。ドラマの新しい見せ方を学べたことは良かったです。あと、東京は意外に撮影許可が下りるので、撮りやすいと思いました。地の利を生かしたプロジェクトは他にもあるのではないかと思っています。
大東氏:
高木さんは映像からWebに上げてスリルがあったとおっしゃいましたが、私は逆にWebしかやったことが無かったので、今回初めてドラマというストーリー性をもった映像を取り入れることができました。映像は良い意味で卑怯ですね…。Webのコンテンツとしての映像の力はすごいと思いました。ですから今後はこういうタイプのプロモーションコンテンツが増えてくると思います。そういう企画の先駆けとして千代田物語がなっていければ良いですね。
千代田物語ストーリー
青森から上京して10年になる千代。勤め先のある千代田区を「探検・散策」するのが楽しみ。「探検の成果」を「千代田ノート」なるものに記録している。
ある朝、いつものカフェで理学療法士の青年廉太郎と携帯を取り違えたことから、単調だった生活に大きな変化が起き始める。
千代田区にまつわる「風変わりな指令」を送りつけ、実行しないと携帯を返さないと迫る千代。一方、堅物だった廉太郎は、この「ロールプレイング」に思いがけぬ喜びを感じ始める。2人の運命が動き出す…。
本作のアシスタントディレクターとして参加された大学生のインタビューは
デジタルハリウッド大学サイトよりご覧いただけます。
スタッフ(敬称略)
| エグセクティブプロデューサー | 安藤力(デジタルハリウッド大学院5期生) 石川慎二(デジタルハリウッド大学院3期生) |
|---|---|
| プロデューサー/音声 | 高木淳一(デジタルハリウッド大学院5期生) |
| ラインプロデューサー/キャスティング | 三田眞由美(スクーリングパッド) |
| WEBプロデューサー | 大東正明(デジタルハリウッド大学院3期生) |
| 監督/脚本 | 柴田豊(フリー) |
| 撮影監督/編集 | 大野大樹(スクーリングパッド) |
| 衣装/プロダクション・アシスタント | 曺明実(スクーリングパッド) |
| アシスタントディレクター | 畑賢吾(デジタルハリウッド大学3期生) 植草大地(デジタルハリウッド大学4期生) 中原弘貴(スクーリングパッド) |
取材・原稿:熊谷有加















