授業レポート

ビジネスプランニング演習

現役で活躍する企業のトップが経営の神髄を伝授

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事業を行ううえで欠かせない事業計画。この策定手法を学ぶのが「ビジネスプランニング演習」です。担当するのは、大手ネット広告代理店の(株)オプトでネット広告事業を成功に導き、現在も会長として活躍する海老根智仁教授。現場のノウハウを分かりやすく伝授するとあって、人気の授業です。

この日は、授業の初回。「経営には情熱が必要。しかし、事業の強みや市場環境などを分析して事業計画を策定することが、成功のカギを握ります」と海老根教授が語り始めます。

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「架空の老舗和菓子店を例にして、事業計画の根幹となる事業ドメインを設定しよう」と、さっそくケーススタディがスタートしました。院生が4人1組、8チームに分かれ、テンポの事業ドメインを設定していきます。ターゲットの居住エリアは?年齢は?何を提供すべきか?各チームとも議論は白熱。15分という決められた時間でまとめていきます。

身近な企業事例で事業計画の理解を深める

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15分後、代表で数チームが発表を行いました。「ターゲットは駅周辺に住む主婦で・・・」と、やや緊張しながら発表を始めるスーツの男性。発表が終わると、別のチームから「この立地なら、沿線沿いに商圏を広げればターゲットが拡大できるのでは?」といった意見が出ました。海老根教授も「その回答は素晴らしい。その場合、競合や周辺環境を分析し直す必要があるね」とアドバイスを重ねていきました。

発表終了後、海老根教授が授業を総括。「事業計画に必要なSWOT分析やポジショニングマップなどの用語や名称は覚えなくていい。フレームワークを使った実際の戦略の組み立て方を理解してほしいのです」経営の一角を担う、海老根教授のこだわりが見えるひと言です。

初回は、あえて単純な架空のケースでグループワークを実施しましたが、これも海老根教授が経験から得た手法のひとつ。理論だけでなく、「本質」をつかんでほしいという狙いからです。今後の授業では、海老根教授が業界トップクラスのゲストを招き、実際にその企業をモデルケースに事業計画を策定することも多いそうです。

授業後の質問にも教授が親身に対応

最後に海老根教授から次回の授業テーマが伝えられ、授業は終了。すぐに院生たちが教授を囲み質問を投げかけ、海老根教授が一人ひとり丁寧に答えていきました。

理論的な知識や、過去の有名事例を学ぶだけではない授業。実績とノウハウを持つ企業のトップに、直接意見をもらうことができる距離の近さは大きな魅力です。実務家だからこそ知るノウハウや、ゲスト講師からの旬な情報をどれだけ得られるのか?今後の授業に、院生たちの表情は期待であふれていました。

教員からのメッセージ

「自分」を構築していくこととビジネスプランニングは同じ

インターネット広告業界で今求められているのは、「デジタルマーケティング」と「経営」の融合領域を理解し、ビジネスで活かせる人材です。これだけメディアが進化している世の中なのに、双方の領域に精通した人は意外と少ない。ITに詳しいクリエイターがビジネスモデルも語れる......。そんな価値ある人材を育てているのは、デジタルハリウッド大学大学院しかないと思います。私の授業でつかみ取ってほしいのは、「自分を高める力」と「矛盾なく物事を語れる力」。自分の強みを知り構築していく作業は、企業におけるプランニングと共通しています。その上で、物事の本質を順序立てて説明できる能力を身につけてください。

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プロフィール

海老根 智仁教授

(株)オプト 会長 中小企業診断士

えびね・ともひと●慶應義塾大学経済学部卒業後、1991年3月株式会社大広入社。財団法人社会経済生産性本部において経営コンサルタントの認定を受け、その後1999年9月株式会社オプト入社。2001年1月代表取締役COO、2006年1月代表取締役CEO、2008年3月代表取締役社長CEO、2009年3月取締役会長CSO、2010年1月取締役会長就任、現在に至る。産能大学大学院経営情報学研究科(MBA課程)卒、中小企業診断士。ビジネス・ブレークスルー大学 非常勤講師。



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